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長門峡散策(山口市)

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長門峡散策(山口市)          取材日:2023年10月9日

■知っ得情報!
 ・駐車場: 道の駅 長門峡 くんくのだいち
 ・トイレ: 道の駅 長門峡 くんくのだいち
 ・所在地 : 山口市阿東生雲東分47-1
 ・距離: 往復約6.0km(鈴ヶ茶屋まで)
 

 山口県屈指の名勝・長門峡は、山口市阿東から萩市へ流れる阿武川沿いの渓谷で、紅葉シーズンには多くの観光客が訪れる観光スポットです。
 今年は長門峡が国の史跡名勝天然記念物に指定されて100年目の記念の年でもあることから、道の駅 長門峡 くんくのだいちのホームページで紹介されている「長門峡散策マップ」を片手に、長門峡の遊歩道を当センター職員が歩きました。

 

●コース紹介●

   山口市阿東町側と、萩市側の竜宮淵の2カ所に遊歩道の入口が設けられており、今回は山口市阿東町側の長門峡駅口から、萩市側に向かって歩きます。
 道の駅から鈴ヶ茶屋までの往復約6kmのルートです。
   
    
 
道の駅 長門峡 くんくのだいちWebサイトより    
 

 

●名勝・長門峡●

 道の駅の駐車場に車をとめて、長門峡に向かいます。紅葉は例年11月上旬頃が見頃なので、訪れた日はまだまだ山は青々としていましたが、森林浴効果を期待して、遊歩道入口に向かって歩きます。
 途中、さまざまな石碑が設置してありました。ふと目線をあげると、岩の上に「長門峡」の文字が!うまく写真が撮れなかったので、現地で探してみてくださいね。
  少し進んで行くと、右手に「名勝長門峡」の石碑あり。ここのもみじは少し赤くなっていました。  

 

●洗心橋・遊歩道入口●

 遊歩道マップの掲示板が設置されていました。散策マップを持っていない人でも、遊歩道の全体像を事前に確認できます。あらためて歩くコースを確認し、その先にある洗心橋へ向かいます。
 この洗心橋からの眺めがとても素敵なんですよね。穏やかな川の流音や川面を通り抜ける風、渓谷に立ち入る前の緑との適度な距離感、頭上は空に向かって空間が広がり開放感満載で、気分もスッキリ!この時点で、すでに十分リフレッシュしました!
 
 
 
  石の模様が水の流れをあらわしているようでした。 洗心橋から長門峡とは反対方面を写真に撮りました。
階段を使って下に降りている人発見!
 橋を渡り切ったところの右手に、遊歩道通行の注意事項が掲げられていました。前日に雨が降ったこともあり、すべらないよう気を引き締めて進みます。
 
 
 珍しい形の石碑を見つけました!上部はどう見てもみかんだな、という形をしています。近づいてみると、中原中也の詩「冬の長門峡」が刻まれていました。
 ちなみに石碑の下部は杯を模しているそうです。
  恥ずかしながら、この素敵な詩を初めて知りました。中也は帰省の際に長門峡を訪れていたそうです。  

 

 

●長門峡を探勝する●

 長門峡遊歩道ウォーキングスタートです!
 見たところ、平坦な道がしばらく続くようなので、景色を眺めながら歩きました。紅葉していたら、さらに美しい姿を見せてくれたでしょう。
 
  山側から切り立った岩がせまってくるような感覚になります。 川に降りる階段が設置されているところが数カ所ありました。
 「ハチ注意」の表示を発見!ここは黙って静かに素早く通り過ぎます。他にもう1カ所この表示を見ました。
 
    木が川の方に向かって伸びてきています。
≪千瀑洞口(せんばくどうこう)≫
 川中の岩の雰囲気が変わってきたな、と思っていたところに、「千瀑洞口」に到着です。
 千瀑洞口は、遊歩道の対岸の岩と急流の風景がみどころです。川の流れは穏やかでした。
   
複数箇所で水しぶきをあげながら水が流れ落ちていきます。    
 そばには東屋があります。休憩がてら、高い位置からの眺めを楽しみましょう。階段が設置されているので、川まで下りてみることもできますよ。
 少し先には桜橋がありました。小さい橋ですが、山口県色のガードレールがしっかり設置されています。この桜橋を過ぎたあたりから道幅が狭くなり、しかも岩壁が道側にせり出してきているので、渓谷の遊歩道の雰囲気満載です。足元が前日の雨の影響や山水で濡れていたため、滑らないよう慎重に歩きました。
   
 
   
 
≪榧ヶ淵(かやがそぶち)≫
 またまた岩の形などの景色が変わってきたところに、「榧ヶ淵」の看板発見!
 榧ヶ淵は、岩々が川に向かってせり出しており、間を縫うように水が流れている景色が楽しめます。段々になっている岩の形が特徴的です。
 
 
≪舟入(ふないり)≫
 一見、水が溜まっているように見えるほど、水の流れがゆるやかな場所です。船を係留するのにちょうどよさそうなところから名前がついたのでしょうか。
 
 
≪獺淵(かわうそぶち)≫
 大かわうそが猟師に退治されたという言い伝えのある淵ということから、この名前がついたようです。
 写真サイズが小さくわかりにくいかもしれませんが、対岸の木々が川面に映り込んだ景色はとても美しかったです。紅葉時期なら尚更美しいことでしょうね。実際の紅葉と、川面に映った紅葉が相まって、まさに「錦繍の秋」の風景を満喫できそうです。
   
 今回歩くルートではありませんが、萩市寄りにもう一カ所、河童にまつわる言い伝えがある場所(佳景淵)があります。峡谷という神秘的な雰囲気を醸している場所は、昔話や伝説の舞台に適しているのかもしれませんね。
 
≪鈴ヶ茶屋≫
 前方に黄色い屋根が見えてきました!今回の折り返し地点である鈴ヶ茶屋です。
 鈴ヶ茶屋は、遊歩道沿いにある鮎料理が名物の食事処です。開店しているタイミングで訪れる方は、美しい景色とともに、おいしい料理でお腹と心を満たしてくださいね♪
 
    建物の横に流れ落ちている水の透明度に感動!暑い日だったら手足を浸したい気分です。
 
 
 今回のウォーキングはここで折り返し。帰り道は写真撮影がないので、往路とは逆の方向からの美しい景色を堪能しながら、道の駅に向かいました。着いたら梨ソフトクリームを食べるぞ!

 

● 取 材 後 記●

 道の駅に到着してすぐソフトクリーム売場に向かったのですが、時すでに遅し!テイクアウトコーナーが閉店していました。写真撮影しながら歩いたため、予定よりかなり時間がかかってしまったのが敗因でした。残念!
 代わりに直売所「あとうのめぐみ」で美味しそうなお土産をいくつか手に入れて、帰路につきました。

 整備された遊歩道ですが、途中適度にアップダウンがあるので、靴はしっかり足を守ってくれるものがお勧めです。フード付きの上着は、木々から落ちてくる水が避けられて役立ちました。
 長門峡の遊歩道は、道幅がかなり狭くなっている場所や、木が道側にせり出しているところもあるため、手袋をしていた方がよかったなと思いました。

 見どころ満載の長門峡ですが、これから紅葉シーズンに入り、さらに美しい姿を私たちに見せてくれるでしょう。今度は竜宮淵~鈴ヶ茶屋を歩いてみようと思います。
   

 

   

 

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