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串山遊歩道(山口市)

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串山遊歩道(山口市)            取材日:2024年3月30日

■知っ得情報!
 ・駐車場: 秋穂コミュニティセンター
 ・トイレ: 秋穂コミュニティセンター
 ・所在地 : 山口市秋穂東
 ・距離: 往復約6km
 

 串山遊歩道は、秋穂コミュニティセンターと国民宿舎「あいお荘」を結ぶ串山連峰を縦走するハイキングコースです。観光情報によれば「遠くは九州の国東半島や瀬戸内海の島々、近くには車えびの養殖場、自然海浜の中道海水浴場、山口湾をまたぐ周防大橋、のどかな田園風景など、秋穂のパノラマ風景が満喫できる」とあります。
 春らしい暖かな日差しを浴びながら、素晴らしい眺望を満喫しながら歩くことを想像すると、一気に体温も気分も盛り上がります。
 事前調査をすすめると、「善城寺山」「行者嶽」の山の名称が出てきます。軽いハイキングを想像していたスタッフは、思いのほか厳しそうなコースのようで弱気になりながらも、絶景目指して気合を入れて、いざ出発です!

 

   
   
    
   

 あいお荘の駐車場に設置してあるコース案内を撮影したものです。
 (距離・時間の表示はあいお荘を起点にしたものですので、ご注意ください。)
   

 

●秋穂コミュニティセンターへ●

 今回は、秋穂コミュニティセンター側から遊歩道に入ることにしました。
 秋穂コミュニティセンターへは山口市街地方面から南部海岸道路(県道338号線)を防府方面へ少し走り、交差点を右折して県道194号線へと入ります。道なりにおよそ1.5㎞ほど進んだところで交差点を左折し県道25号線へ、山口市秋穂総合支所を左手に見ながら緩やかな登り坂を進むと、右手に「串山遊歩道入口」と書かれた黄色の看板と、秋穂コミュニティセンターの駐車場が見えます。

 

●秋穂コミュニティセンターからスタートです●

 駐車場に車を駐めて、先程道路から見えた黄色の看板の方へ。遊歩道の入口は坂を上ったところにあるということがわかり、案内に従って上ります。坂を上ると広場があり、ちょうど桜が咲いていました。この広場の右手に秋穂コミュニティセンター(にこにこ館)があります。(コース途中にはトイレがありませんので、ここで済ませておかれることをおすすめします。)
 左手に進むと遊歩道入口です。「あいお荘まで3㎞」と書かれています。写真では少しわかりづらいかもしれませんが、遊歩道の入口左に竹で作られた杖が置かれています。
 「杖がないと登れないほどのきつい斜面が待ち受けているのか?!」不安がよぎります…。
     
 不安は的中!この後しばらく階段状の道をひたすら登ることになります。
 とてもよく整備されていて、歩きやすい(登りやすい)のですが、それにしてもかなりの登り坂です。この日の予想最高気温は21℃。半袖Tシャツで歩き始めたスタッフですが、登りきる頃には息がはずみ、じんわり汗をかくほどでした。ウォーミングアップにはかなりきつめですが、「最初に登りきってしまえば、あとはもう気持ちよく上り下りを楽しむだけだろう…」と、自分に言い聞かせます。
 
 

 

●善城寺山山頂●

 息を落ち着かせながら少し下って登り返すと、標高117.3mの善城寺山山頂に到着です。
 ここが最初のビュースポットです! 串山連峰の東側にあたるここからの展望は、正面に小浜山と日地山、右手に青江湾が見渡せます。天気が良く空気が澄んでいれば大平山(防府市)まで見渡せるそうですが、あいにくこの日は黄砂の影響で霞がかかって見ることができませんでした。(ここから見える景観を説明したわかりやすい看板も設置してあるので、実際の景色と見比べてみていただくと良いでしょう。)
 

 

●中間地点に向かって●

 水分補給をした後、本線に戻り、歩き始めます。先程から歩いている道のそばに石のモニュメントが見えます。このモニュメントは「出合い-88」という芸術作品で、秋穂地域には88ヶ所の札所があり、その札所の周辺から収集した物を遊歩道に沿って置いたのだそうです。
 左右を木々に囲まれた静かな山道を多少のアップダウンを繰り返しながら進んでいると、「←あいお荘 2キロ ・ コミュニティセンター 1キロ」と書かれた立て札がありました。あいお荘まではまだまだです…。
 
     
     
 スタートしてから約30分、ぱっと視界が開けた場所に石のモニュメントと、とても大きな岩があり、ここからは秋穂湾が見えました。
 
 さらに10分程度歩くと、遊歩道の中間地点となる休憩所に到着です。見晴らしの良いこの場所からは先程同様に秋穂湾、その手前にえびの養殖場が見渡せます。ここには木製のテーブルと椅子が設置してあるので、ゆっくりと水分補給ができます。
 美しい景色を見ながら、背伸びをしてゆっくりと深呼吸!
     
   

 

●行者嶽に向かって●

 疲れの溜まり始めたふくらはぎをストレッチして、さあ出発です!
 ここからまたしばらく、アップダウンを繰り返しながら進みます。歩いていると、親子連れやベテランの女性ハイカーなど何組かの人たちとすれ違いました。「お疲れ様です!」と気持ちよくあいさつを交わすと、元気が湧いてきます。
 しばらく進むと、「←あいお荘 1キロ ・ コミュニティセンター 2キロ」と書かれた立て札がありました。あいお荘まではもう少し…。
 
 中間地点を出発して15分くらいでしょうか、明るい場所に出てきました。道が2つに分かれていて右側のコンクリの登り坂のそばには「展望台←」の立て札があります。ここを上がったところが行者嶽のようです。せっかくなので登ってみます。
 
 標高151.7mの行者嶽山頂に到着です。山頂には東屋が設置されています。眼下には瀬戸内海(中道湾)に面して弓なりに湾曲した中道海水浴場が見えます。シーズンになれば、ウインドサーフィンやヨットなどマリンスポーツを楽しむ人たちでにぎわう他、毎年8月下旬に開催される「あいおえび狩り世界選手権大会」の会場にもなっています。
 
 山頂西側には展望所があり、そこからの景色も抜群です。南側には串山連峰の尾根に沿って草山、西側は手前にえびの養殖場、そして、秋穂湾が広がっています。(写真ではわかりづらいかもしれませんが、中央奥にきららドーム、右奥には周防大橋が見えます。)
 ここまで長い道のりでしたが、山頂から見る景色にしばらくの間うっとり…。
 

 

●あいお荘へ●

 水分補給を済ませ、登ってきた坂道を下り、目的地のあいお荘へ分岐点で右へぐるっと回ります。 ここからあいお荘までは下り坂となっていて、途中で左手に中道湾を見渡せます。
 分岐点からおよそ10分程度下ったところで目的地のあいお荘に到着しました!
 
 
 ちなみに、復路は往路より早くおよそ50分で秋穂コミュニティセンターに戻ってくることができました。

 

● 取 材 後 記●

 今回はハイキングコースを歩く健脚者向けのコースをご紹介しました。
 よく整備されているので歩きやすい遊歩道ですが途中アップダウンもありますので、履きなれた運動靴で歩きましょう。また、往復で2時間程度のハイキングになりますので、脱水対策のため水筒等必ず持参してくださいね。
 体調を整えてくれぐれも無理のないよう、時間にゆとりを持って歩かれることをおすすめします。
 
                                    

 

   

 

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