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山口市 「ふらり小郡ウォーク」

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山口市 「ふらり小郡ウォーク」

 今回の散歩道は、健康やまぐちサポートステーションのウォーキング・ジョギングマップから、「ふらり小郡ウォーキングコース」を参考にしました。近所のお散歩に出かける気分で訪れることができる「街なか散策」です。
スタートはマップの「S」マーク「小郡総合支所」からです。ただし、見どころがたくさんあって全部をいっぺんにご紹介できないので、今回はマップの下半分だけにしました。

 

 栄山公園に向かって道を曲がると、道端にお地蔵様が並んでいました。赤い頭巾や前掛けをかけられ、きれいなお花が供えらていて、ご近所の方から大切にされているのがよく分かります。

 

藤棚と池 山口大神宮小郡遥拝所 遥拝所からの景色

 お地蔵様の前の坂道を登っていくと、大神宮の高燈ろうがあり、その横には大きくて立派な藤棚のある池があります。花が咲く季節にはすばらしい姿を見せてくれることでしょう。  また、さらに坂道をあがって行くと「山口大神宮小郡遥拝所」があります。振り向けば、ずいぶんと高いところに来ていました。

 

 さて、歩き始めてまだ15分くらいですが、風景はちょっとした渓谷のようになってきました。「桜の森」「もみじ谷」という看板があったので周囲を見渡すと、大きな桜の木やもみじの落葉などが目に入ってきます。桜の春…もみじの秋…どちらの季節も楽しみなスポットです。
桜の森・もみじ谷  
 このあたりでマップのルートに戻ります。この道沿いには斜面に作られた段々の畑を見ることができます。菜の花の黄色がとても印象的でした。
  だんだん畑の菜の花
 黄幡大明神の横を通って、このコースの見どころのひとつである「其中庵」まで、また坂をのぼります。

「其中庵」は、漂泊の俳人「種田山頭火」が最も長く、七年間住んだ庵を再建したものです。庵までの道程には山頭火の句の書かれた案内板がところどころに配置されているので、細くて分かりにくいところも迷わずに歩くことができます。
黄幡大明神  
 写真の案内板には次のような句が記されていました。

『ふけて山かげの あれは うちの火』

この案内板は、庵まで100メートルのところにあったものです。山頭火が、遅くに家に戻る途中で詠んだ歌なのでしょうか。もう少しで家に着くという時、暗くなった山のかげに、あたたかい家の火の光が見えてほっとしている様子が目に浮かんできます。

このような句を味わいつつ、山頭火が見た風景、歩いた道の様子を想像しながら歩くというのも、ウォーキングならではの楽しみかもしれません。
其中庵 山茶花(さざんか)

 「其中庵」は無料開放されていて、訪れた人が自由に見学できるようになっています。また、すぐ近くに其中庵休憩所があり、こちらも無料で利用できます。駐車スペースもありますので、「長距離を歩くのはまだ…」と思われる方は、車で来て周辺を散策するだけでも楽しめると思います。いろどりの少ないこの季節ですが、庭には山茶花がきれいに咲いていました。

 

 「其中庵」を後にして、今度は坂を下りていきます。見通しの良いところから国道9号線の方向を見ると、遠くには陶ヶ岳や火の山などを臨み、手前にはブドウ畑が広がっています。坂をあがるのはちょっと大変ですが、こういった風景を目にするといっぺんに疲れが癒されますね。

 

 ここからまた、ちょっとマップをはずれて、スタッフおすすめのスポットに寄り道します。マップ上の長い矢公民館の左下に、山口県のJA会館があるのですが、その敷地内のしだれ桜が、それはそれは見事なんです!当然、今は花が咲いていませんが、その枝振りを見ていただければ、きっと春のお花見時季が待ち遠しくなること請け合いです。
  しだれ桜

 JA会館から国道9号線を超えて、新山口の駅まで足を伸ばしました。今回は駅から徒歩30分圏内の見どころをまわっていますので、公共交通機関を利用する方にも便利です。

←新山口駅在来線口

 

 最後に駅からスタート地点の小郡総合支所まで戻り、時計を見るとちょうど2時間経っていました。

このコースは、坂が多いので、歩き慣れない方は「ちょっと大変かも…」と思うかもしれませんが、登山やハイキングと違い、街中なので自分にあわせてスタート地点やコースの変更が自由にできます。また、途中で休憩や昼食の時間を設けて、ゆっくりと自分にあった距離とペースで歩けば、無理なく冬のウォーキングを楽しめるおすすめスポットだと思います。まずは、お散歩をするつもりで、訪れてみてはいかがでしょうか?


 

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